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gnuplot-3.6+1.1 インストールマニュアル
	Copyright (C) 1993 - 1997   Masahito Yamaga

                                  千葉大学総合情報処理センター   山賀正人
                                              
1. ソースの準備
anonymous ftp サイトに置かれている gnuplot-3.6beta325 のソース を用意し, ソースファイルを展開します.

prompt% gunzip -c (somewhere)/gnuplot-beta325.tar.gz | tar xf -
次に gnuplot のソースが展開されたこのディレクトリに本パッケージを展開 します.
prompt% cd gnuplot prompt% gunzip -c (somewhere)/gnuplot3.6b325+1.1*.patch.tar.gz | tar xf -
ここで本パッチパッケージのパッチファイルをあてます.
prompt% patch -p < gnuplot3.6+1.1.patch
次に configure で Makefile を作ります.
  prompt% ./configure
ただしコマンドライン編集に GNU の readline ライブラリを使用したい場合は
  prompt% ./configure --with-gnu-readline
または
  prompt% ./configure --with-gnu-readline=/usr/local/lib/libreadline.a
のように指定します.この GNU readline ライブラリは GNU デバッガ gdb の ソースに付属しています.
※ gdb とは別に readline-2.0.tar.gz の名前でも配布されています。
またコマンドライン編集の履歴をファイル(~/.gp_history)に保存して再利用する 機能を使う場合も GNU readline ライブラリが必要ですので必ずこのオプション を付けて configure スクリプトを実行してください.

# GNU readline ライブラリを利用して更に日本語入力を可能にするためには
# ~/.inputrc に
#
#       set convert-meta off
#       set output-meta on
#
# と書いておく必要があります. ただし日本語化されている readline ライブラ
# リの場合は必要ありません.

2. 環境に応じた設定およびカスタマイズ
殆どの場合はこのまま make すればいいのですが, 以下の場合は Makefile を 書き換えねばなりません.
(1) X11 の表示に日本語を使用したくない場合

    X11 の表示をオリジナルのままで使いたい場合は "DEFS = " に 
    "-DX11ORG" を加えてコンパイルしてください.

    因みに X11 の表示に用いられる gnuplot_x11 は本パッチを当てることで

        '-*-fixed-medium-r-normal--14-*'

    というフォントセットを用いるようになりますので, オリジナル(fixed)と
    比べて少々大きめのフォントになります. これ以外のフォントセットを使
    いたい場合は gplt_x11.c の 169行目の FallbackFont を書き換えるか,
    gnuplot 起動時に

        gnuplot -font '-*-fixed-medium-r-normal--16-*'

    のように指定する, もしくは ~/.Xdefaults などに

        Gnuplot*font:	-*-fixed-medium-r-normal--16-*

    と指定すればいいでしょう.

(2) PostScript プリンタの日本語フォント名が Ryumin-Light-H,
    GothicBBB-Medium-H 以外の場合

     Makefile 中の

       MINCHO = Ryumin-Light-H
       GOTHIC = GothicBBB-Medium-H

     を環境に応じて書き換えます. ただしフォント名は JIS を認識するもの
     でなければいけません.

(3) -DX_LOCALE 付きでコンパイルされた X11 を利用する場合 

     xmkmf が読む configuration file, 例えば /usr/lib/X11/config また
     は /usr/X11R6/lib/X11/config などの下にある site.def などのファイ
     ル中に -DX_LOCALE が指定してある場合はその X11 ライブラリは OS の 
     locale ではなく X11 の locale を見に行きます.

     この場合 X11 で日本語を表示させるためには DEFS に -DX_LOCALE を指
     定してください.

(4) 対話モードでの入力を履歴ファイル(~/.gp_history)に保存したくない場合

      Makefile の DEFS に -DNO_SAVE_HIST を足してください.

      ※ ただし configure スクリプト実行時に --with-gnu-readline オプ
         ションを指定しなかった場合は -DNO_SAVE_HIST を付ける付けない
         に関わらず履歴ファイル保存機能は使えません.

(5) 履歴ファイル(~/.gp_history)への最大保存量を変えたい場合

      コンパイル後でも環境変数 GP_HISTFILESIZE で変更可能ですが default
      の値 100 を変えたい場合は Makefile の DEFS に

              -DGP_DEFAULT_HISTFILESIZE=その数値

      を足してください.

3. make & make install
gnuplot を make してインストールします.
      prompt% make
      prompt% su

      prompt# make install

4. 動作環境
現在, 動作を確認したのは以下の OS 及び C コンパイラです.
    SunOS 4.1.3 JLE   + gcc-2.7.2.1
    SunOS 5.4         + gcc-2.7.2.1
    Cray UNICOS 8.0.2 + /bin/cc

                                                        平成 9年 1月 11日